ジンの飲み方

ジンの飲み方

ボタニカル製法の違いベーススピリッツの種類など、いろいろな要素が絡み合って様々な香りや味わいを楽しめるのはジンの魅力の一つ。飲み方を変えればその幅は大きく広がり、より奥深いジンの世界を楽しめます。

この記事ではカクテルを含む、特に人気のある飲み方をご紹介します。

ジンそのものを楽しむ飲み方

「クラフト」と呼ばれるジンそのものを楽しむなら、まずはシンプルな飲み方がオススメです。

さまざまなジンを飲み比べするのであれば、なるべく同じ飲み方で統一すると良いでしょう。お好みの飲み方を見つけてみて下さい!

ジントニック
ジン&トニック
レシピ
  • ジン(45ml)
  • トニック・ウォーター(適量)
  • お好みでライムなど

氷を入れたグラスにジンを注ぎ、冷やしたトニックウォーターで満たし、軽くステアする。

ジンにトニックウォーターを加える飲み方です。

ジンの代名詞とも言える「Gin & Tonic」は非常に人気のある飲み方。

そのままトニックウォーターのみで割って飲んだり、レモンやライムを絞り入れるもの、ローズマリーなどのハーブを加えたもの、ピンクグレープフルーツを添えたものなど楽しみ方も多彩。

甘みや酸味を抑える為、ソーダを少し加えることも。

ストレート
ストレート

水や氷などを入れずに、文字通りそのまま飲む飲み方。

銘柄ごとの違いや、そのものの味わいや香りを楽しみたい際に非常におすすめの飲み方です。

ジンは度数が高いので、アルコールの刺激で人によっては逆に味わいづらいと感じる場合も。

必ずチェイサーも用意して、ゆっくり楽しむようにしましょう。

ロック
ロック

グラスに氷のみを入れて味わう飲み方です。

氷によって冷たい状態を長く維持できるのはもちろんですが、

温度が低い分、少々香りが閉じてしまう側面も。

徐々に氷が溶けることでアルコール度数が下がり、時間と共に飲み口がマイルドになっていくのも特徴。

徐々に加水していくのも楽しみの一つ。

ソーダ割り
ソーダ割

ジンを炭酸のみで割る飲み方です。
度数を抑えながら、香りや味わいに大きな変化を加えることなくジンを味わえるのはソーダ割の魅力の一つ。

最近では柑橘類を絞らずにシンプルなソーダ割で美味しく飲める、風味の強いジンも増えてきています。

日本では水割り・お湯割りで楽しむ方も多くいます。

ロック
水割り/お湯割り

ジンを水やお湯で割る飲み方。

炭酸が苦手な方にオススメの飲み方です。

特にジャパーニーズジンでは、お茶等を使用したジンで水割り・お湯割りを推奨するジンも少なくありません。
お湯割りを作る際はお湯を先に入れるのがオススメ。グラスがあたたまるだけでなく、混ざりやすくなります。

抑えておきたい!王道ジンカクテル

ジンはカクテルベースとして非常に多く使用されるお酒です。

世界中にジンカクテルは様々ありますが、「飲んでおきたい王道のジンカクテル」を厳選してみました。

まだカクテルを飲まれてない方は、ぜひここから挑戦してみて下さい!

ジンフィズ
ジンフィズ
レシピ
  • ジン45ml
  • レモン・ジュース20ml
  • 砂糖2tsp 
  • ソーダ適量

ソーダ以外の材料をシェークし、グラスに注ぐ。氷を加え、ソーダで満たし、軽くステアする。

ジンにレモンジュース、砂糖を加えシェイク。

最後にソーダを加えるロングカクテル。

ライトな味わいながら奥深い、日本で人気のカクテルです。

ジンフィズの「Fizz」は泡が立つという意味。

ジンリッキー
ジンリッキー
レシピ
  • ジン(45ml)
  • ライム1/2
  • お好みでライムなど

グラスの上でライムを絞り、グラスの中へ落とす。氷を加え、ジンを注ぎ、ソーダで満たす。

フレッシュライムとジンの爽やかなロングドリンク。

飲み手がマドラーでライムを潰しながら好みの味に調整するスタイルが一般的でしたが、最近では繊細な味を活かすためにマドラーを添えずそのままライムを絞り入れる飲み方も。

マティーニ
マティーニ
レシピ
  • ジン(45ml)
  • ドライベルモット (15ml)
  • オリーブ1個

ステアしてカクテルグラスに注ぐ。オリーブを飾る。

ジンにドライベルモット、オリーブを加えたカクテル。

「カクテルの王様」とも呼ばれる歴史あるジンカクテル。

マティーニと名前の付くレシピも100種類以上存在するほど人気のあるカクテルです。

シンプルで洗練されたレシピだからこそ、その奥深さに魅了されるバーテンダーも多くいます。

ホワイトレディ
ホワイトレディ
レシピ
  • ジン 30ml
  • ホワイトキュラソー15ml
  • レモンジュース15ml

シェークして、カクテルグラスに注ぐ。

ジンのキレ味にホワイトキュラソーの繊細な甘みとレモンジュースの酸味がマッチ。

ベースのジンをウォッカに変えるとバラライカ、ラムに変えるとXYZ、ブランデーに変えるとサイドカー、など、カクテルの基となるレシピでもあります。

ネグローニ
ネグローニ
レシピ
  • ジン 20ml
  • カンパリ 20ml
  • スイートベルモット 20ml

氷を入れたロックグラスに注ぎ、ステアする。

ジンにカンパリ・スイートベルモットを加えたカクテル。

イタリアの定番食前酒でもあり、英国の飲料専門誌「Drinks International」が選ぶ「The World’s Best Selling Classic Cocktails 2022」で世界第1位を獲得しています。

ジン&トニック同様アレンジも非常に多彩で、日本でも人気が上がってきているカクテルの一つです。

ギムレット
ギムレット
レシピ
  • ジン 45ml
  • ライムジュース 15ml
  • シュガーシロップ 1tsp

シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

ジンのキレの良さとライムの酸味を生かした一杯。

当時インド洋を往来する船の上で、イギリスの将校たちがジンをライムジュースで割って飲んでいたのが由来と言われています。

多種多様なジンカクテル

1記事では収まりきれないほど多種多様なジンカクテル。

あらゆるバーのオリジナルカクテルのベーススピリッツは、必ずと言っていいほどジンベースのものが存在します。

中でも歴史のある有名なカクテルは「クラシックカクテル」として、様々なバーの共通言語として用いられます。

ラストワード
レシピ
  • ジン 22.5ml
  • シャルトリューズ ヴェール 22.5ml
  • マラスキーノ 22.5ml
  • ライムジュース 22.5ml

シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

1920年代NY生まれのクラシック・カクテル。

非常に歴史の長いカクテルですが、シアトルのバーテンダーが2000年代初頭にこちらのカクテルを再発見したのが流行の始まり。
甘みと薬草・香草系の香りが広がる非常にバランスの良い、海外では非常に人気のあるカクテルです。

a drink sitting on top of a table next to a plant
アヴィエーション
レシピ
  • ジン 45ml
  • マラスキーノ 15ml
  • シュガーシロップ 1tsp
  • (バイオレットリキュール1tsp)

シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

1916年、ニューヨークのホテルバーテンダーであるエンスリン氏が考案したカクテル。
『サヴォイ・カクテルブック』記載のレシピはバイオレット・リキュールを除いたもの。

日本ではバイオレットリキュールを除いたものが一般的に多く見かけられます。

スッキリとした中にじんわりと甘みが広がる、飲み口の柔らかいショートカクテルです。

wine glasses shallow focus
フレンチ75
レシピ
  • ジン 45ml
  • レモンジュース20ml
  • シュガーシロップ 1tsp
  • スパークリングワイン 適量

上記3つをシェイクしてグラスに注ぐ。
スパークリングワインでアップ。

誕生したのは1910年代後半とも言われる、パリ生まれの非常に歴史の長いクラシックカクテルです。
『フレンチ75』というカクテル名は、第一次世界大戦でフランス軍が使っていた大砲の口径が75ミリだったことに由来しています。

非常にパンチのある贅沢なシャンパンカクテルです。

photo of margarita glass
ブルームーン
レシピ
  • ジン 30ml
  • パルフェタムール 15ml
  • レモンジュース 15ml

シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

カクテルの核となるパルフェタムールは、ニオイスミレ、薔薇、アーモンド、バニラなどの花を使用した甘くて香りの高いリキュール。
味わいは甘口ですが、後味はスッキリ。
色合いも美しい、どこか幻想的なカクテルです。

red juice with clear cocktail glass
クローバークラブ
レシピ
  • ジン 45ml
  • レモンジュース 15ml
  • グレナデンシロップ 15ml
  • 卵白

シェークしてカクテルグラスに注ぐ。

禁酒法時代に生まれたカクテルでもある「クローバークラブ」

グレナデンシロップのザクロとライムの酸味と、甘くてさっぱりした味わいのカクテルです。
卵白を使用したまろやかな口当たりが特徴的です。

clear wine glass
ハンキーパンキー
レシピ
  • ジン 45ml
  • スイートベルモット45ml
  • フェルネットブランカ7.5ml

ステアしてカクテルグラスに注ぐ。

ロンドン、サヴォイホテルで1903年からチーフバーテンダーを務めていた、女性バーテンダーでもある「エイダ・コールマン」が生み出したカクテル。
スイートベルモット・フェルネットブランカのハーブの香りが特徴的な苦みと甘みのある香り高いカクテル。

…coming soon!