美食の国、イタリアから。海の恵が詰まったジン。『GIN PRIMO (ジン・プリモ)』

イタリアと言えば皆さんどの様なイメージを持たれるでしょうか?

絵画や音楽などの至高の芸術。地中海の青い海と太陽が降りそそぐ気候。歴史的な建築と石畳が美しい街並み。陽気な国民性。様々なイメージがすぐに浮かぶことでしょう。

そして何と言ってもイタリア料理。ピザやパスタなどのイタリアン、ワインとチーズ、ジェラートやティラミスなどのドルチェなど、美味しい料理が好きな方であれば一度は現地に行って心ゆくまで楽しんでみたいことでしょう。

イタリアは美食の国と言われ、料理を囲んで美味しいお酒を飲みながらゆったりと楽しい時間を過ごすということに人々は手間暇を惜しみません。

イタリアで好まれるお酒は、食前酒のベルモットから始まり、国民酒であるワイン。そして食後のお酒としてリモンチェッロやアマーロなど、独自のお酒の文化が根付いています。

そして、イタリアは蒸留酒の歴史においてもヨーロッパの中でとりわけ歴史が深く、ワインに使用したブドウから造られるグラッパも人気が高いお酒ですね。

そんな美食の国であるイタリアから素晴らしいジンが生まれました。そのジンは『GIN PRIMO (ジン・プリモ)』と名付けられ、イタリアのボタニカルを使用して、その自然の恵みを存分に感じられる味に仕上げられています。

今回の記事では、そんなジンプリモについて深掘りしつつ、イタリアと世界各地がコラボする新ラインナップについてもご紹介していきます。

食通の州 エミリア=ロマーニャ州から生まれたジン

イタリア北部の地域・エミリア=ロマーニャ州。ボローニャを州都として、イタリアの中でも学問や芸術が発展している素晴らしい文化を持つ州です。また、モータースポーツの世界でも有名であり、フェラーリの本社があり、エミリアロマーニャ・グランプリというF1選手権のグランプリが開催されるほどです。

そしてエミリアロマーニャ州はイタリアの食文化において食通の州として知られています。

イタリア北部の都市・ボローニャは、日本でもお馴染みのパスタ・ボロネーゼの発祥の地であり、ボローニャ・ソーセージも有名です。また、チーズの王様・パルミジャーノ・レッジャーノの原産地でもあり、世界三大ハムの一つであるパルマ産プロシュートのパルマの町があることでも知られています。

そしてバルサミコ酢の名産地でもあったりと、イタリア料理がお好きな方であれば、想像するだけで涎が出てきそうなイメージですね!!

ジン・プリモのつくり手である Federico Lugaresi ( フェデリコ ルガレージ)氏は、そんな食通の州・エミリア=ロマーニャ州の中でも自然豊かなチェゼーナの街において、オステリア(気軽にワインと料理を楽しめるレストラン)を営んでいました。

そんな彼は、少年だった頃から蒸留酒の魅力に取りつかれ、自分のオステリアでもジンを提供することを夢見ていました。

イタリア人と言えば、日本人とはほぼ正反対に見えるような陽気な性格を持っていますが、実は共通点があります。それは「職人気質」という点です。

彼はオステリアの経営から一度離れて、ジンやエリクサーなどのお酒を造り始める様になります。そして、ピエモンテ州の老舗の蒸溜所・Antica Distilleria Quagliaに赴いて、蒸留酒造りを学びました。

海の恵みが詰まったボタニカル

ジンはベースとなる蒸留酒にボタニカル(スパイスやハーブ、フルーツなど)で風味付けをして造られるお酒ですが、必須のボタニカルであるジュニパーベリーが使用されていればボタニカルはほとんど自由に組み合わせられます。つまり、レシピによってボタニカルの選び方が無限となるので、ジンの風味のバリエーションも無限大ということになります。

ジンプリモにはエミリアロマーニャ州特産のボタニカルが使用されていますが、世界でもまだまだ前例が少ない食材が使われています。

それは「塩」をボタニカルとして使用していること。イタリア産の塩は世界的に有名で、岩塩やトリュフ塩などは日本でも広く愛され、イタリア人の塩にかける情熱ははかり知れません。日本でもイタリア産岩塩は広く売られていて、パッケージを見るとイタリア語が書いてあるということも沢山あります。

とりわけジンプリモに使用されている塩は特別なものです。ジンプリモの生まれたチェゼーナの隣町には、ヨーロッパ最古の塩田である「チェルビア塩田」が存在します。そこで結晶化したSale Dolce(甘い塩)は旨味やミネラルが豊富に含有されているもので、かつてはローマ法王に献上されたほどとも言われています。

そんな素晴らしい塩の他にも、近隣のトスカーナ州で採れたジュニパーベリーも最良のものです。トスカーナのジュニパーと言えば、世界的にもジンに使用される主要なブランド。世界のジンのつくり手達に選ばれ続けている高品質のものです。

そして、チェゼーナの自社農園で採れる新鮮なハーブがジンに彩りを添えます。ルイジア(レモンバーム)によって爽やかな柑橘風味が、ラベンダーによって華やかさ、サントリーナによって心地よい苦味が加えられます。

それらのハーブは収穫後24時間以内に別々にアルコールに漬け込まれ、その後、じっくり手間ひまをかけて1種類ずつ蒸留されます。最後に出来上がった蒸留液をブレンド。そこにチェルビア海塩が加えられることによって、味わい深いミネラル感がジンにもたらされます。

そうして出来上がったジンは、ラベルに描かれているような地中海の青いイメージを連想させ、とても爽快でアロマティックな香りが特徴的です。

そしてその名前の由来ですが、「プリモ」という言葉はロマーニャ地方で男性の長子をこの名前で呼ぶ習慣に由来しています。さらに目を引くのが、ラベルのデザインですよね。ラベルに描かれている水彩画は、ロマーニャの著名なイラストレーター、モニカ・ザーニ氏によってデザインされました。

独特な雰囲気を持つデザインも相まって、実にユニークながらも最高のクオリティーを持つジンに仕上げられました。

世界を旅する『GIN PRIMO GIRAMONDO = ジンプリモ・ジラモンド』

イタリアの風土が一杯に詰まったジンプリモですが、この度、新たな試みが始まります。世界各地を旅しながら、その土地の風土を反映したジンのシリーズ「ジンプリモ・ジラモンド」がリリースされることとなりました。

ジラモンドというイタリア語は「世界をまたにかけて旅する人」という意味で、旅をした先の土地ならではのボタニカルが使用されています。

食通の都でオステリアを営んでいたフェデリコ氏。世界各地の食材の研究も怠りません。そしてここでもやはり鍵となるのは「塩」でした。

『GIN PRIMO AFRICA (ジンプリモ・アフリカ)』

アフリカは世界のスパイスとフルーツの一大産地。そのアフリカの大地を存分に感じられるジンが『ジンプリモ・アフリカ』です

黒胡椒でピリっとした風味が香り立ち、ターメリックが大地を感じさせるアーシーな風味がとても特徴的。そこに、マンゴーのフルーティーな風味とイランイランによるフローラルさ、乳香(フランキンセンス)やマダガスカル産のバニラによって甘いアロマ感が加えられます。そして、タンザニア産カカオによって、より多彩なフレーバーが付け加えられることとなります。

塩へのこだわりも素晴らしく、広大な塩湖がある世界的な塩の生産地であるナミビアの塩を贅沢に使用しています。ミネラルが豊富でそのピュアで辛口な味わいがジンを特徴付けます。

アフリカの広大な大地を感じさせるスパイスやフルーツと甘い香料。さらにそれらを引き立てる塩によって、甘さを感じさせながらも複雑な風味が素晴らしいジンに仕上げられました。

『GIN PRIMO OCEANIA (ジンプリモ・オチェアニア)』

オチェアニア(オセアニア)は、オーストラリアやニュージーランド、南太平洋に広がる地域を指します。オセアニア特産のボタニカルを使用してつくられたジンが『ジンプリモ・オチェアニア』です。

スッキリとしたメリッサ(レモンバーム)とチェードロ(シトロン)による柑橘風味の爽快感、ピンクグレープフルーツによる甘酸っぱさ。そして、オセアニア原産のジンによく見受けられるボタニカルで、ライムの様な酸味を持つフィンガーライムによって個性的な風味が加えられます。

そしてもちろん塩へのこだわりは素晴らしく、オーストラリアの南東部を流れるマレー川で採れる塩を使用しています。その塩は太古の海水を天日干しして作られるもので、カロチンなどのミネラルが豊富で、ほんのりピンク色の綺麗な色合い、その繊細な味わいが世界中のシェフの間で人気となっている程のものです。

柑橘の風味が素晴らしく、そこに繊細な塩味が加わることによって、ターコイズブルーの海をイメージさせる様な爽快な風味が魅力的な、そんなジンに仕上げられました。

最後に ジンプリモの旅は始まったばかり

イタリアの素晴らしいジン『ジン・プリモ』。まだまだ世界でも前例が少ない「塩」を使用していることが特徴的で、地中海の青い海をイメージさせるようなジンです。夏にジントニックにして飲むのも最高ですね!

そして、オステリアで提供されることを夢見てつくられたジンですので、イタリア料理との相性もバツグンです。ワインも良いですが、パスタやピザ、チーズや生ハムなどのお供にもジンという選択肢を加えてみるのもいかがでしょうか!

今回ご紹介した旅に出たジン・プリモの新シリーズ・ジラモンド。日本でも2023年6月初旬から発売予定です。そしてその後も旅を続けていて、また別の地域で違った側面のジンを見せてくれることでしょう。

ぜひ、この機会にイタリアから世界へ飛び出したジンプリモを味わってみてはいかがでしょうか!

ジン・プリモ日本公式サイトをチェック

購入は日本正規輸入代理店・「AUTENTICO ITALIA」から

写真提供:株式会社AUTENTICO