クラフトジンをもっと身近に。 『room128』のご紹介

現在日本ではジンブームが巻き起こっていて、「クラフトジン」という言葉もたびたび耳にするので、気になってきている方も多いのではないでしょうか。しかし、「どこで飲めるのか分からない…」「ボトルを買おうにも値段が高いものもあるので、好みじゃなかったらどうしよう…」など、気軽にジンを試すことができないというハードルの高さもあると思います。

そんな悩みに応えることができる、クラフトジンを気軽に楽しめる、ジンの詰め替え販売サービス『room128』が誕生しました。

2022年4月にクラウドファンディング開始後、目標金額の倍の支援を集めた人気のプロジェクトです。

現在は公式ホームページで一般販売も行われています。

今回の記事では、そんな『room128』の生みの親であり、東京の高田馬場にあるクラフトジン専門バー・Bar hisaka(バー・ヒサカ)のオーナーバーテンダーでもある、小倉広康(おぐらひろやす)さんにお話を伺って来ました。とても気さくな方で、楽しくお話を聞かせてもらいました!

ポストに届く小さな幸せ。『room128』

写真:小倉広康(おぐらひろやす)さん
Gin Lab

本日はよろしくお願いします。今日は『room128』について色々と聞かせてください。
まず、room128はどの様なサービスかご紹介お願いできますか。

小倉さん

よろしくお願いします。
room128はクラフトジンの詰め替えサービスで、50mlの容量をパウチに詰め替えたものをポスト便で発送して、お客様のポストにお届けするというシステムです。とにかく、クラフトジンをもっと気軽に手に取って家で楽しんでもらればというのが一番のテーマです。

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確かに私(筆者)も数年前にクラフトジンに興味を持ち始めた時は、何から飲んだらいいのか分からなくて戸惑ったのを覚えています。その時にその様なサービスがあったら嬉しかったな~と思います。

小倉さん

そうなんです。クラフトジンを飲めるバーも少ないし、とにかく情報が少ないですよね。バーというと敷居が高いというイメージを持つ人もいますし。そして決して安いものではないので、ボトルを買おうと思うとハードルがグッと上がります。そこで、何とかクラフトジンの入り口のハードルを下げられたらなと思って始めました。

Gin Lab

素晴らしいですね!では、サービスを始めるきっかけとなったことなどありましたら教えてもらえますか?

小倉さん

とにかく「ジンをもっと広めていきたい」という想いはずっとあって、Bar hisakaもジンに特化したバーということで営業してきたんですが、一番大きかったきっかけはやっぱりコロナですね。コロナ禍ではお客さんがバーに来づらいということもあり、先行きが見えないままバー一本でやっていけるのかということを思っていました。
コロナの影響でバーでお酒を飲む機会が減ったこととは逆に、クラフトジンに興味を持つ人はどんどん増えていっているということは感じてました。そのような方々がバーに行けないのであれば、なんとかジンを飲むハードルを下げられないかなーと考えて、詰め替え販売を考えつきました。

Gin Lab

確かにそうですよね。コロナ禍で宅飲み需要は増えましたが、ジンはまだそれほど一般的ではないので、バーに行きづらい状況では、ジンへの入り口はなかなか開かないですよね。

始動から半年 サービスリリースまでの道のり

Gin Lab

サービスの構想からリリースまで、どの様な流れで事業を進めていったのでしょうか?

小倉さん

まずコロナ禍の2021年の10月に法人化をしました。それから酒販の免許を申請して2022年の2月に免許を取得できました。クラウドファンディングに掲載したのが4月です。

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私もクラファンで買いました。とてもオシャレで綺麗に作りこまれていたので、届いた時は嬉しかったです!

小倉さん

ありがとうございます。
デザインやサイト運営など、バーでもスタッフとしても働いてもらっている渡邉紘史くんにインターンになってもらって、一緒に色々考えたんです。彼は大学生なんですが、世代が違う分感覚も違っていて、カジュアルにジンを楽しんでもらうということに関して、彼の意見がすごく参考になりました。一緒にやっていてすごく楽しかったです。

Gin Lab

違う世代が感覚を持ち寄るというのは本当に大切ですね!
では、反対に思い通りに行かなかったことや苦労した点など、ありましたら教えてください。

小倉さん

一番大変だったのは、お酒の代理店さんとの交渉ですね。ジンを扱っている一つ一つの代理店さんに連絡して詰め替えの販売の許可をもらっていますが、すんなり行くこともあれば、その代理店さんならではの流通網があったり、スムーズに進まないことも結構ありました。
そして、詰め替えから梱包、発送まで全て手作業でやっているので、作業の手間も結構大きいですね。

Gin Lab

包装や同封しているカードなど、すごく凝ってるから確かに手間もかかってるんだろうな〜とは思ってました。では、そんなデザインなどに関しても聞かせてください。

『room128』という名前とロゴマークの「扉」の意味

Gin Lab

『room128』という響きは斬新ですよね。どんな意味が込められているのか教えてください。

小倉さん

まず「128」ですが、ジンにはなくてはならない「ジュニパーベリー」のジュニパーの部分をもじっています。「room」に関しては、新しい扉を開いてクラフトジンとの邂逅を果たすという意味と、家のドアを開ければクラフトジンがあるという、家で楽しむジンという意味を込めてます。扉は中世風にしました。

Gin Lab

なるほど。意味もかっこいいし響きも良いですね!

小倉さん

とにかくオシャレにクラフトジンを楽しんでもらいたいと思い、デザインにはこだわりました。あまり堅苦しくはならないように、カジュアルなデザインにすることを念頭に置いています。

一番の個性は「パウチ」に詰め替え!?

Gin Lab

他のお酒の量り売りやサブスクリプションサービスとの1番違う点はパウチに詰め替えてるという点だと思います。どの様にしてパウチを選んだのでしょうか?

小倉さん

最初はガラスの小瓶も考えたり、プラスチック製のボトルタイプの容器で進めようと思っていました。でも、なかなかいい容器が見つからなくて。
色々と調べている内に、海外ではパウチタイプのウイスキーの試飲サービスが多くなってきているということを知ったんです。日本でも他の業者さんがやってないか調べてみると、日本酒のサービスではありましたが蒸留酒では見つからなかったので、今のところroom128だけじゃないかと思います。

Gin Lab

日本でパウチというと、シャンプーの詰め替えをすぐに思い浮かべてしまいますが、意外と海外のジンはリフィル用のプラスチックパウチを出しているんですよね。スコットランドの『ロックローズ・ジン』などはまさにそうですよね。

小倉さん

『ローンウルフ・ジン』なんかも始めてますよね。パウチにすることによって、ガラスのボトルやプラスチック容器を使用するよりも、排出されるゴミを最大限に抑えることができるとも思ってこれだと思いました。

Gin Lab

なるほど!環境にも配慮しているということですね!
そして、パウチはデザイン的な面からも、オシャレで可愛いと思います。本当に良く考えられていますね!

同封されている「紹介カード」も嬉しい!!

Gin Lab

そして紹介カードもとても綺麗にできていて、受け取った時は嬉しかったです!ボタニカルが書いてあるのも嬉しいですが、なによりも、そのジンにまつわるストーリーも知れるのは嬉しいです。

小倉さん

はい。そのジンについてのエピソードや背景、小ネタなども書いてありますので、そんなお話に思いを馳せながらジンを飲んでもらえると嬉しいです。

Gin Lab

ジンについての想いが膨らむので、とても良い試みだなと思いました!

クラフトジンの種類

Gin Lab

選ばれているジンもバラエティに富んでいて面白いですよね。ジンを選ぶ基準はあるのでしょうか?

小倉さん

まずカテゴリーに分けています。ビギナー向けに、いわゆるジンらしくないキャッチーな味を持つカテゴリーから、伝統的なクラシカルジンまで。他にも「フルーティー」「スパイシー」「ハーバル」に分けています。
とにかく偏ってもいけないと思って色々なジャンルのジンを選びました。初心者向けばかりかというとそうでもなく、通の人も「おおー!」と言ってしまうようなちょっとマニアックなものも入れています。

Gin Lab

ジンというと「苦い!」というイメージを持っている人も少なくはないと思うので、スパイシーやフルーティーなんていう風味があるというだけでも、ジンに違ったイメージを持ってくれる人もいるかもしれませんね。凄く良いカテゴリー分けだと思います!
そして、さすがはジンバーを営業してきた経験値ならではのチョイスですね。すごく良いバラエティだと思いました!

小倉さん

はい。やっぱりジン特化型のバーをやってきたので、その点は差別化ポイントだと思っています。

外飲みやギフトにも活用できる! 楽しみ方も色々

Gin Lab

シンプルにお試しクラフトジンというだけではなく、色々と活用出来そうですよね。他にも「こんな楽しみ方もある!」みたいなものがあったら教えてもらえますか?

小倉さん

コロナ禍でクラフトジンの宅飲み様に作ったサービスですが、実は、持ち運んで外でジンを楽しめるということもできるんです。キャンプなどに行くときも簡単に持ち運んで、野外でジンを楽しんでもらえたらとも思います。

Gin Lab

確かに私も外にジンを持ち運んだりしますが、お酒のボトルはかさばったり割れることを心配したりするんですよね。その点、パウチだったら手軽にバッグに入れて持ち運べるのが嬉しいですね!

小倉さん

そうなんです。あと、ギフト用にもとても良いということで反響を頂いてます。ジンを好きになったお客さんが、家族や友達にジンを薦めようと思った時に、手軽でカジュアルな感じが渡しやすいというお言葉をいただきました。

ジンをもっと身近に 将来の展望 

Gin Lab

今現在は何種類のジンを扱っていますか?また、将来的には何種類まで増やすかなど展望がありましたらお聞かせください。

小倉さん

今は30種類くらいです。将来的には80-100種類まで増やしていきたいと思います。
そして今までは海外のジンだけを取り扱ってましたが、日本のお酒を取り扱える免許も取ったので、ジャパニーズクラフトジンもどんどん増やしていきたいと思っています。

Gin Lab

素晴らしいですね!
これからさらにバラエティが広がって、room128をきっかけに、クラフトジンを楽しむ人がより増えてもらえると嬉しいです!
room128さんのさらなる発展を楽しみにしてます。
今回はインタビューにご対応頂きましてありがとうございました!では最後に、ジンをこれから好きになる人たちに一言お願いします。

小倉さん

とにかくお伝えしたいことは「ジンは思っている程ハードルが高くない」ということです。room128のサービスを通して、もっと気軽にジンを楽しんでもらえれば嬉しいです。
ではありがとうございました。

クラフトジンに興味がある人はお試し購入! そしてイベントでも!

クラフトジン詰め替えサービスroom128』のご紹介、いかがだったでしょうか。

送料は全国一律185円(税込)でコスパが素晴らしい!そしてポストに届くので、不在にしていても受け取れるのが嬉しいお手軽サービスです。気になった方は、ぜひ下記公式ホームページをチェックしてみてください!

そして、この夏マルシェへのイベント出店も予定しています。小倉さんも販売に立ちますので、ジンに関する色々なお話を聞け、好みに合わせたジンをオススメしてもらえます。試飲してそのままパウチを購入して持ち帰ることもできて、もしかするとボトル販売もあるかも?ということです。

クラフトジンが気になるけどまだ飲んだことがない方。飲んで美味しいと思ってハマり始めそうな方。もうボトルも何本も持っているよーという方。小倉さんに興味がある方などなど。是非マルシェに行ってみてroom128を体験してみてはいかがでしょうか!!

イベント詳細

日時:2022/08/27(土) 10:00 -14:00

場所:アークヒルズ アーク・カラヤン広場 ヒルズマルシェ