大自然の宝庫 パタゴニアから生まれた『Bosque gin (ボスケ・ジン)』のご紹介

写真提供:BIOSOPHY

サッカー・FIFAワールドカップで36年ぶりの優勝を果たしたアルゼンチン。現地では国民全員が熱狂して選手の凱旋の際にはお祭り騒ぎとなったそうですね。

そんな熱狂冷めやらぬアルゼンチンで、今もっとも注目度が上がっているお酒があります。それは「クラフトジン」だということをご存知でしょうか。

アンデス山脈がブドウの一大産地であることから、アルゼンチンはワインの生産地として有名です。国民のお酒の中心にワインの存在がありますが、近年、クラフトビールやクラフトジンといったクラフト系のお酒が人気を集めており、ワイン中心だったお酒の飲み方からバリエーション豊かになってきていると言われています。

そしてそんなクラフトスピリッツの中から素晴らしいジンが生まれました!『Bosque Gin(ボスケ・ジン)』と名付けられたジンは、アルゼンチンの大自然から生まれた雄大な景色を感じさせるジンです。

今回の記事では、アルゼンチンの食品とドリンクを輸入している会社「BIOSOPHY(ビオソフィー)株式会社」の代表で、アルゼンチン生まれのイヴァン・アクニャさんにお話を聞いてきました。

写真:イヴァン・アクニャさん

パタゴニアの大自然が育んだジン

パタゴニア」と言えば皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?ほとんどの人が、アウトドアウェアのブランドが頭に浮かんでくるのではないでしょうか。

「パタゴニア」という名称は南米の地域の呼び名であり、アルゼンチンとチリにまたがる南緯40度を流れるコロラド川より南の地域のことを指します。

ブランドのパタゴニアはアメリカ生まれの企業ですが、創業当時、パタゴニアは地図には載っていない様な遠隔地で幻想的なイメージを持つということからブランド名に選んだとのことです。

実際にパタゴニアは圧倒的に雄大な自然を体感できる場所であり、大迫力の氷河、アンデス山脈に連なる山々、自然動物の宝庫といった、アウトドアが好きな方なら一度は目指してみたい場所でしょう。

パタゴニアに限らず、アンデス山脈を含む標高が高い地域はブドウの栽培に適しているため、アルゼンチンではワイン造りが盛んです。しかし、ここ数年はビールの醸造所やジンの蒸溜所が数多く建てられ、クラフトドリンクが盛り上がりを見せてきているそうです。

そんな大自然の恵みから生まれた『ボスケ・ジン』。スペイン語で「ボスケ」=「森」という意味で、パタゴニアの自然を象徴するようなジンに仕上げられています。

アルゼンチン産のボタニカル

そんな雄大な大自然の中でつくられたボスケ・ジンの最大の特徴は、なんと言っても、パタゴニアのローカルなボタニカルを使用しているということでしょう。

特にジュニパーベリーに関しては、パタゴニアの高山に自生している実を手摘みして、フレッシュなまま蒸留しています。

世界のジンづくりのシーンでは、マケドニアやセルビア、トスカーナなどのヨーロッパ産の乾燥させたジュニパーベリーを使用することが一般的ですが、今までジンがつくられてこなかったジンづくりの新興国では、その地域で獲れるものを使用した「テロワール」ジンが世界各地から生まれてきており、世界のジンの潮流は非常に面白くなってきています。

ボスケジンに使われているボタニカルは全てアルゼンチン産で、フレッシュなジュニパーベリーを中心に、南米の恵みを感じられるレモンやグレープフルーツといった柑橘が彩りを添えています。

その他にも、レモンバーベナとオレンジの花から抽出されるハーブ感、コリアンダーやクローブ、カルダモン由来のスパイシーさが一体となって、非常にバランスがとれた最高のフレーバーを持つジンに仕上げられました。

味わいながら目を閉じれば、雄大な自然の中で針葉樹に囲まれている様な、そんな気分になりそうな味ですね!

World Gin Awards(ワールドジンアワーズ)など 世界の品評会でも賞賛の嵐

写真提供:BIOSOPHY

ボスケジンには『Bosque Nativo Gin:ボスケ・ネイティブ・クラフトジン』と

Bosque Alta Montana:ボスケ・アルタ・モンターニャ』、二種類の銘柄があります。

その二種類共が世界のジン品評会においていくつもの賞を受賞しており、ワールドワイドに評価されているというから驚きですね!そんな数々の受賞歴の中でも、2022年の「World Gin Awards(ワールドジンアワーズ)」で、アルタ・モンターニャが世界最高賞を獲ったということが一番の名誉と言えるでしょう。

World Gin Awardsは、一年に一度、世界中からエントリーしたジンがカテゴリー別に分かれて競う世界最大規模のジンの品評会。

2022年度、エントリーが一番多いとされているコンテンポラリー部門において国内最高賞である「カントリーウィナー」に。そして、各国のカントリーウィナーが終結して競い合う最終ラウンドでも一位を獲得し、最高の名誉である「ワールズ・ベスト」ジンに輝きました!

毎年数百というジンのエントリーの中から、ワールズ・ベストに選ばれるのは非常に狭き門であり、本当に素晴らしいジンであるということの証ですね!

そして、ボスケ・ネイティブ・クラフトジンについても、2023年度の同コンペティションにおいて、カントリーウィナーを受賞しています。同じ蒸留所から2種類のジンが栄光ある賞を獲得するという、前代未聞の偉業を成し遂げています。

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BIOSOPHY(ビオソフィー) アルゼンチンのジン

イヴァンさんが代表を務めているビオソフィー株式会社は、ボスケジンの他にも素晴らしいアルゼンチンのジンを輸入販売しています。

どれも個性的でありながら、素晴らしい味を持つジンばかりですのでご紹介させてください。

HILBING (ヒルビング)

  • DRY GIN (ドライジン)
  • HILBING PINK GIN (ピンクジン)
  • HILABING MALBEC GIN (マルベックジン)

世界10大ワイン首都の1つと言われる「メンドーサ」の町。

ヒルビング蒸溜所は、新興のジン蒸溜所が多いアルゼンチンにおいて、最古の歴史を持つアルゼンチン最大のスピリッツカンパニーとして、アルゼンチン初のマスターディスティラーのローランド・ヒルビング氏とその息子によって設立されました。

アルゼンチンのジンの中でも最大の知名度を誇るドライジンと、イチゴと柑橘の風味が濃縮されたピンクジン。そして、アルゼンチンを代表するブドウの品種である「マルベック」を加えたマルベックジン。

どのジンも、長年の知識と熟練の技で素晴らしいジンに仕上げられています。

MALE FICIO(マレフィシオ)

  • HONEY GIN (ハニージン)
  • DRY GIN (ドライジン)
  • PINK GIN (ピンクジン)
  • SUNSET ORANGE GIN (サンセット オレンジ ジン)

もともとはビール製造をしているブルワリーから始まり、近年になってジンづくりも開始しました。

歴史のあるヒルビング・ジンとは対照的に、新しい流れのクラフトスピリッツを代表する存在。現地ではスーパーマーケットで販売されているほど、人気が急上昇しているとのことです。

王道のドライジンから始まり、レッドベリーズとハイビスカスで華やかに彩られたピンクジン。オレンジの風味が濃縮されたサンセット オレンジ ジン。そして、蒸溜所が運営している養蜂所で採られたハチミツが使われている、濃厚な甘みを持つハニージン。

王道から個性的なフレーバーまで、挑戦的なセレクションが素晴らしいですね!

まとめ

ボスケジンを始めとするアルゼンチンのジンのご紹介、いかがでしたでしょうか。

ジンの生産地としてはまだまだ知名度が低い南米ですが、アルゼンチンのみならず、各国から既存の枠にとらわれない面白いジンがどんどんリリースされてきています。

そんなジンに興味がある方は、まずは、世界的にも評価の高いボスケジンからぜひトライしてみてください!!

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