どこにでもいるジンフリーク。 ベルギージン推しの甘党。宅飲みもBar巡りも大好き。Twitter
ゲストライターのジンラバです。
今回私からはジンの飲み方として「ストレート」をオススメさせていただきます。
ジントニックなどジンには美味しい飲み方が沢山ありますが、私のようにほとんどをストレートで飲むという方はあまり多くないと先日聞きました。
そこで是非ともジンストレートの良さを広めるべく筆を執った次第です。
ストレートの飲み方
まずはストレートでの飲み方をご紹介します。ジンは度数の高いスピリッツです。
ジントニックなどのように何かで割って飲む時とは違い、ストレートではゴクゴクと飲むことはできません(猛者を除く)。
これからジンの世界へ飛び込もうとしている皆さんも、もう十分にお詳しいジン沼の皆さんも、基本は大切なのでしばらくお付き合いくださいませ。
ストレートはゆっくりと飲むもの
普段飲み慣れてない方向けに、ここでは一つずつ順を追って飲み進めて行きます。まずは香りを嗅ぎましょう。ストレートでは香りを深く感じられるのが楽しい点です。
次は舌先で軽く触れるように舐めてみましょう。刺激の強さやアタックの味わいなど、この時点でも既に他の飲み方とは全く異なる知見を得られます。
その後ジンを口に含んだら、すぐには飲み込まず舌の上でキープしながら味わいます。そしてゆっくりと飲み込んでいきましょう。
一気に飲むと焼けるようなアルコール感に襲われることもあります。少しずつ、喉でも味わうように飲むのがコツです。
基本は常温で
ジンをストレートで飲む時は常温がオススメです。
グラスはウイスキーなどと同じくテイスティンググラスを使うとより香りを楽しめて美味しいです。ただし温めたり冷やしたりすることで感じ取りやすくなる風味もあります。
夏場や一部の銘柄は冷凍もあり
ジンは度数の高いスピリッツであり冷凍庫に入れても凍ることはありません。夏場などキンキンに冷やしてトロッとしたジンをショットグラスで飲むのも美味しいですね。
※クイッと一気に飲む時は量にご注意を。
亜流 添えトニック
個人的にイチオシ!ジントニックとして混ぜるのではなく、トニックウォーターだけを別添えにしてストレートを飲むスタイルです。
最大のメリットは基本ストレートとして飲みつつトニックとの相性も確かめられる点です。もちろんシンプルに美味しいですし、トニックを加えて飲んだ後でストレートを飲むからこそ気づけることもあります。
トニックをチェイサーとして飲んでいると徐々にジンの味がぼやけていきます。チェイサーとしては水を別に用意した方がよりジンが分かりやすいです。
ストレートのメリット
お次はストレートで飲むこと自体のメリットをご紹介します!
個々のジンをストレートで飲んだ時の美味しさも大事ですが、飲み方自体の良さも知っていただければ更に興味を持たれるかと思います。
試飲イベントに強くなる
お酒のイベントで提供される時は小さなプラカップやグラスでストレートを頂くことがほとんどです。普段からストレートを飲み慣れていると少量でもそのお酒のことが理解しやすかったり、次々と飲んでいく時の加減が掴みやすいです。
家で手軽に飲める
割り材を自宅で用意するのは案外面倒なものです。ストレート飲みを自分のメインに据えていると、いつでもサクッと飲み始められて片付けの手間もほぼありません。少量を濃く飲むためナイトキャップにも向いていますね。
高い度数に耐性がつく
これはアルコールに強くなるという意味ではありません。度数の高いお酒の飲み方に慣れるということです。
ネイビーストレングスなど度数が高いにも関わらず、意外にもストレートが一番そのジンを知れるといったジンも多いです。普段のうちから40度くらいのジンでもストレートで飲んでいれば、いざ高い度数のジンを飲む時にもアルコールの強さに惑わされず味の核心部をきっと探り当てられます。
そのジンの本質を知るためにストレートでも飲める経験を積んでおくと、自分の中でより広がりを得られるかもしれませんね。
不向きのジンが少ない飲み方である
例えばウッディなジンの中にはトニックには合わずソーダによく合うというジンも少なくありません。ですがストレートという飲み方はほぼ全てのジンで想定されています。そのため、飲み方を何かに統一してジンを比較していく際に一番向いていると言えます。
ストレートのデメリット
デメリットというほどではなく状況も限られますが、一応存在しますので公平に挙げておきますね。これで私がただのストレート好きではなく平等な目線からオススメしている証明になるはず(笑)
BARによってはストレートで飲めないところもある
ストレート専門店は聞いたことがありませんが、ジントニック専門などのBARはたまに聞きます。ストレートを断られるとは限りませんがやや頼み辛いのは間違いないですね。
食事と合わせにくい
おつまみなどと一緒に飲む分にはさほど困らないと思います。ただ料理としっかりペアリングしようとすると難しいかもしれません。
ストレートでオススメの銘柄
いよいよオススメの銘柄紹介です。
ストレートではジン以外の要素がほぼ含まれない分、慣れてくると味の複雑な部分やキーボタニカル以外のテイストも感じ取りやすいです。
ここでは他の飲み方ではなくストレートだからこその面白さがあるジンを三つピックアップしました。
モンキー47
47種類ものボタニカルを使ったドイツのジンです。複雑かつ絶品で非常に人気の高い一本ですね。
飲み方によって感じ取りやすい要素が変わりますが、ストレートで飲むとベリー系のテイストが強めで、苦手な方も少なくジン初心者から上級者まで幅広くオススメできるジンになります。
カフェジン
キーボタニカルに山椒を使用した日本のジンです。
明快な山椒の風味がありカクテルなどにするとそれだけを捉えがちですが、ストレートで飲めば他の特徴であるベーススピリッツの穀物やボタニカルの林檎の甘味も見つけやすくなります。
様々な要素を探れると飲み手としての成長も感じられる一本ですね。
メイセレクション
イギリスはスコットランドよりチャールズ皇太子とも関わりのあるジンです。
特定のボタニカルが強く主張するタイプではなく、ややハーバルな甘みが前に出た正統派バランス型のジンになります。
フルーツ系やオールドトムのような甘さと違って、割り材で割るとわかりにくいジュニパーやハーブ由来の甘みが楽しめるイチオシの一本です!
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