Flavoured Gin (フレーバージン)とは  ジンの新たなトレンドを徹底解説

近年、ジンの業界で存在感を増してきているジャンル、それが「フレーバージン」です。

海外では「Flavoured Gin = フレーバード・ジン」と呼ばれており、辛口の「Dry Gin = ドライ・ジン」が主流を占めてきた世界のジンのシーンの中でも、ここ数年の内に存在感がめきめきと上がってきています。

まだまだ日本では馴染みの薄いタイプのジンですが、世界中のメーカーがレギュラーのラインナップの中にフレーバージンも加えるようになってきました。海外ではフレーバージンを使ったカクテルも多く提供されるようになっており、オリジナリティーの高いカクテルを提供するバーも増えてきています。

また、世界的なジンの品評会・WORLD GIN AWARDにおいても、フレーバージンのカテゴリーが設定されていることからも分かるように、その存在感は相当に増していると考えられています。

今回の記事では、フレーバージンとはどのようなジンなのかを解説します。また、どんなフレーバージンがあるのか、数本のジンを紹介させていただきます。

そもそもジンとは

クラフトジンとは?から引用

フレーバージンについて解説する前に、そもそもジンとはどの様なお酒なのか、またその造り方を説明させてください。

大麦、ライ麦、またはブドウやリンゴなどといった、穀物や植物など農作物由来の素材をアルコール発酵させて醸造酒を作り、それらを蒸留することによって「ベーススピリッツ」が精製されます。 (おすすめ記事:いわゆるジンのベーススピリッツとは?)

そのベーススピリッツに、ジンにとって必須の素材である「ジュニパーベリー」や他のボタニカル(スパイス、ハーブ、フルーツなど)を加えて風味付けがされたものが「ジン」と呼ばれるお酒です。ボタニカルを加えてから再度蒸留することが一般的ですが、その工程を経ないジンも存在します。(おすすめ記事:ボタニカルとは?)

本当にざっくり言ってしまえば、ベーススピリッツにジュニパーベリーを加えればジンと呼ばれるお酒になります。

その様に製法に縛りが少ない点が、とても自由度が高く作り手の個性が出やすいお酒ですね。

そもそもジンはフレーバージンが主流だった?

フレーバージンとは

フレーバージンは「味付けされた = フレーバード」ジンのことを指しますが、「そもそも全てのジンは味付けされているのでは」と思われる方は多いと思います。

一般的なジンとフレーバージンの分かりやすい境界線は「特定のボタニカルが強調されたジンであること」。また「ジンの蒸留後に素材を漬け込んで風味付けされている」という特徴があり、それらの観点から解説していきます。

ジンと言えば、無色透明でドライな口当たりというイメージが強いと思いますが、このようなドライジンは、1800年代の中頃~1900年代以降に、クリアなスピリッツを製造できる「連続式蒸留機」が普及してからつくられるようになりました。

それ以前に遡って、「ジン」というお酒が誕生した1700-1800年代のイギリスでは、むしろフレーバージンのような製法が一般的でした。

ジンが誕生した初期には、その頃の蒸留器ではクリアなスピリッツを精製出来なかった点。またボタニカルのクオリティーや保存方法が現在より良くなかったことから、ジンに雑味が多く、フレーバーや砂糖を加え甘くして味を整えることが主流でした。

一般的なジンとの違い

一般的なジンとフレーバージンではどのような違いがあるのでしょうか。いくつかの観点からその違いを考えることができます。

製法の違い

一般的なジンの製法を簡略化すると、ボタニカルをアルコールに浸して加熱→風味が溶け込んだアルコールが蒸気になる→その蒸気を冷却して液体に戻すとジンができる、という流れとなります。

また、ボタニカルに蒸気を通過させてその蒸気に風味を移す「ヴェイパー・インフュージョン」という方法もあります。どちらの方法も、加熱された蒸気にボタニカルの風味が備わっていて、そこから液体に戻すという点では同じですね。(おすすめ記事:ヴェイパーインヒュージョンとは?)

それに対してフレーバージンは、出来上がったジンにフルーツなどの素材を漬け込んで風味をジンに移す方法を採ります。漬け込みをするという工程は、英語にすると「インフューズ」という単語で、蒸留後に素材を漬け込む工程は「インフュージョン」や「マセレーション」となり、そうやって出来たジンは「インフューズドジン」と呼ばれます。(おすすめ記事:ボタニカルの「浸漬(スティーピング)」について)

多くのジンメーカーは、フレッシュな素材やその素材を絞った新鮮なエッセンス、または、乾燥させたハーブなどをインフューズして、数日間〜数ヶ月間の間に渡って素材の風味をジンに移しています。

しかしそれとは対象的に、添加物を加えて簡易的に味付けがされているフレーバージンもあります。

どちらが良い悪いという議論ではありませんが、素材をインフューズしたフレーバージンの方がプレミアムなものになる傾向というのはあるでしょう。

風味の主軸がジュニパーベリー以外にもある

ジュニパーベリー以外に風味の主軸がある

ジンは基本的に「Juniper flavor is dominant = ジュニパーの風味が主体」という定義がありますが、フレーバージンにおいては、ジュニパーの他にももう1つのフレーバーの柱が存在します。

例えば、日本でチョコレート大手のロッテが発売している「カカオ・ジン」という商品がありますが、このジンの風味の主体は、ジュニパーベリーとカカオという2つということになります。

それぞれのメーカーならではの素材、その地域に特徴的な素材など、個性的なフレーバーを持つジンが数多くあります。

ジンに素材の色が付いている

一般的に、蒸留という作業を経たアルコールの液体は無色透明になり、通常のジンの多くは透明な色をしています。それとは対照的に、フレーバージンにおいては蒸留後にボタニカルを漬け込むので素材の色がジンに移ります。

前述のカカオ・ジンであれば茶色がかった色が付いていたり、例えば、ベリー系の素材であればピンク色であったりと、素材の色がそのままジンに反映されます。

甘みがある

フレーバージンはフルーツやベリーを蒸留後に漬け込んで風味づけされているものが多く、素材由来の甘さがジンに溶け込んでいます。

また、素材によっては酸味や苦味があるものもありますので、それを中和して飲みやすくするために砂糖を加えて甘く仕上げられているものも多く見受けられます。

フレーバージンは、一般的なジンよりは甘い銘柄が多いと考えて良いでしょう。

風味づけの素材のカテゴリーいろいろ

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フレーバージンのフレーバーは千差万別で、各メーカーが様々な工夫を凝らしてレシピを考えています。では、素材のタイプ別に見ていきましょうり。

フルーツ

フレーバージンの中でも一番多いタイプがこちらかもしれません。一例として、レモンやオレンジなどの柑橘系、チェリー、パッションフルーツ、ピーチなど、特定のフルーツに焦点を当てたり蒸留所の地域で獲れるものを素材としています。

ベリー

ジンが歴史に登場した数百年前から、ジンにベリーがインフューズされることは一般的でした。かつてはお酒のクオリティーの低さを補うために、ベリー類と砂糖を加えて飲みやすいお酒に仕上げられていたという背景もあります。

ベリーも種類がとても多く、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ブランブルベリー、カシス、マルベリーなど、その土地ならではのフレーバージンが世界中で造られています。

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フローラル = お花

お花をインフューズしたジンもかなりメジャーです。ラベンダーやローズなどをはじめ、アロマオイルや香水に使用されるようなボタニカルも用いられます。近年では、国内外問わず「桜」がインフューズされたジンも多く登場してきていますね。

華々しくアロマティックな風味のフレーバージンは女性にも人気が高いジャンルです。

バタフライピー

selective focus photography of purple flower

バタフライピーは日本語ではチョウマメと言う植物で、マメ科の一種です。青く鮮やかな花びらを乾燥させたものや、絞り汁が風味付けに使用されます。

フローラル系の一種ですが、他のフレーバージンに比べて、風味付けという観点よりは、むしろその「靑色」に注目されることが多いです。

いわゆる「マジックジン」と呼ばれるタイプのもので、トニックウォーターや柑橘などの酸を加えることによってバタフライピーの色素が化学変化を起こし、青からピンクに色が変化します。目にも鮮やかでエンターテイメントとしても楽しめるジンですね。

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スパイス

スパイスをインフューズすることによって、スパイシーさに特化したジンが出来上がります。スパイスというと辛いというイメージがありますが、種類によっては甘味や柑橘のような爽快感を得ることも出来ます。

スパイス系のフレーバージンで一番わかりやすい例としては、唐辛子をインフューズして辛味を際立たせた「チリジン」があります。また変わったものの一例として、お米を黄色く色付けられるサフランをインフューズした「サフランジン」などもあります。

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木 = ウッディー

木がインフューズされたジンもあります。木のチップや木片をインフューズして、樽熟成をさせたようなフレーバーをジンに付けることができます。

海外のジンは樽で熟成したジンが多いのですが、木をインフューズした銘柄は意外とジャパニーズジンに多く見受けられます。「杉」や「白樺」など、森林大国の日本ならではの強みを活かしていると言えるでしょう。

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野菜

野菜をインフューズしたジンも存在します。キュウリとバラをインフューズした「ヘンドリックス・ジン」などは代表的な存在ですね。

その他にも、酸味の強い「ルバーブ」をインフューズしたジンや、「セロリ」をインフューズしたもの、キャベツの「キャベッジ・ジン」などというものまで存在します。

青くて瑞々しい風味が特徴的です。

スロージン

blackthorn, sloe, fruit

ジンにスローベリーという西洋スモモを漬け込んで造られるスロージン。アルコール度数や加糖具合などの条件によって、ジンだったりリキュールにカテゴリーされたりしますが、突き詰めればスロージンもフレーバージンの一種です。

日本でも比較的入手しやすいフレーバージンのカテゴリーですね。

(おすすめ記事:スロージン(Sloe Gin)とは?)

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ピンクジン

日本で入手できるフレーバージンで耳にする頻度が多いのがこの「ピンクジン」と呼ばれるものですね。ピンクジンにおいては、特定のジャンルの素材をインフューズしてつくらるのではなく、完成したジンの色がピンクがかっているとその様に名付けられます。

前述したベリー系や、ピーチなどによるフルーツ由来、ローズやラベンダーなどのお花由来、ルバーブといった野菜由来のものなど、ピンク色になっていればピンクジンと名付けられる傾向があります。¥

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Flavoured gin liqueur = フレーバー・ジンリキュールというジャンルもある

これもややこしいのですが、「フレーバー・ジンリキュール」というジャンルも存在します。ジュニパーで風味付けをしたお酒に素材をインフューズするフレーバージンと製法は近いのですが、多少の相違点があります。

ジンの銘柄によって、どのようなポイントからフレーバー・ジンリキュールのカテゴリに入れるかは製法や造り手の意図によって様々ですが、どちらが素晴らしいなど、優劣があるということはありません。

ではその違いを見ていきましょう。

アルコール度数が低い

ジンが製造されている地域によっては、ジンと名乗る為に下限のアルコール度数が設定されており、EUであれば37.5度、アメリカであれば40度という基準があります。フレーバー・ジンリキュールは20度~35度くらいのものが多く、その場合にはフレーバー・ジンリキュールというカテゴリーに入れられます。

ジュニパーベリーの風味が控えめ

ジュニパーベリーが香り付けに使用されているものの、主軸となる他の素材のフレーバーを強く打ち出すことによって、ジュニパー風味が相対的に抑えられる傾向があります。

加糖の割合が高い / 添加物が加えられる場合もある

「ジーヴァイン フロレゾン」に、糖分、白桃(wild peach)をベースとしてサマーフルーツを配合したジンリキュール

通常のジンにも砂糖を加えることはできますが、フレーバー・ジンリキュールと呼ばれるものにはさらに多くの砂糖が加えられている傾向があります。EUのジンの定義においては、ジンに加糖しても良いとされていますが、それはあくまで、ジュニパー風味が前面に押し出されていればこそという条件があります。

添加物においても、加糖の点と同じことが言えるでしょう。簡易的にフレーバーを加えられる添加物もジンには使用できますが、ジュニパーの風味を主軸にする必要があり、添加物によってフレーバーの風味を強くしたものはリキュールに分類される傾向があります。

特に日本においてはこれらの条件は顕著で、酒税法によって下記のようにリキュール(混成酒)の製法が定められているので、糖分と香味成分が加えられることによって、明確にリキュール類に分類されるということになるでしょう。

”「酒類と糖類その他の物品を原料とした酒類で、エキス分が2度以上のもの(清酒、合成清酒、焼酎、みりん、ビール、果実酒、甘味果実酒、ウイスキー、ブランデー、原料用アルコール、発泡酒、その他の醸造酒、粉末酒を除く。)」”

フレーバージン この点には注意?!

目に鮮やかなフレーバージン。しかし、1点注意が必要な点があります。それは「色や風味が抜けやすい」という点です。

一般的なジンは、蒸留によって素材の風味をアルコールに溶け込ませ、蒸留後に水のみを加えて完成となります。そのようにつくられたジンには消費期限は設定されてなく、直射日光や高温を避けフレーバーが抜けないように密閉すれば、長期間の間、風味を損なわずに楽しむことができます。

それに対し、蒸留後のインフューズによって風味が付けられたフレーバージンにおいては、その風味や色は時間が経つと抜けていく傾向があります。1年後に棚から引っ張り出してくると「あれ、濃い色が付いていたはずなのに透明になっている…」などということがしばしばあります。

フレーバージンにも消費期限が設定されているわけではありませんが、早目に飲み切ってしまうことが推奨されています。

オススメのフレーバージン

フレーバージンと言っても個性は様々。気にはなるものの何から試したら良いのかは判断が難しいところです。

そこで、大手ジンメーカーから発売されているものからクラフトメーカーまで、日本でも入手できるオススメのフレーバージンをご紹介させてください。

Beefeater Pink Strawberry Gin(ビーフィーター・ピンクストロベリー・ジン)

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王道のジンメーカーである「ビーフィーター」。いわゆる「4大ジン」の一角であり、ドライジンの代名詞でもあるブランドですが、創業当時の150年以上前には、むしろフレーバージンの方を多く製造していました。

創業から変わることの無い伝統的なビーフィーターのドライジンのレシピにイチゴをインフューズして、スウィートな風味に仕上げられています。ピンクの色合いも美しく、シンプルにソーダで割って飲んでも、フルーティーな風味を存分に感じられるジンです。

日本では最も入手しやすい部類のフレーバージンの1つですね。

Tanqueray Blackcurrant Royale Gin(タンカレー・ブラックカラント・ロワイヤル)

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こちらも「4大ジン」の一角である「タンカレー」。タンカレーは以前から、王道のロンドンドライジンの他にも様々なフレーバーをリリースしてきました。

この「ブラックカラント」というベリーは、日本においては、フランス語の「カシス」の方がより知られているかもしれません。ジンの風味付けに使われることによって、カシスの濃厚な甘酸っぱさがジンとよくマッチしています。

鮮やかな紫色が美しく、レモネードで割ってベリーを浮かべるという飲み方が、タンカレーの公式サイトから紹介されています。目にも鮮やかで夏にピッタリのカクテルですね。

Lotte Cacao Gin(ロッテ カカオジン)

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大手のお菓子メーカーであるロッテからもフレーバージンがリリースされています。持続可能な社会を目指して始められた「LOTTE DO Cacao PROJECT」の一環で、サステナブルというテーマ性を持って造られているジンです。

カカオジンに使用されているのは、チョコレートの製造過程で出るカカオの皮である「カカオハスク」。

それを蒸留後のジンにインフューズすることによってカカオの色と風味が溶け込み、ジュニパーベリーとロースト感が絶妙にマッチした香り高い風味に仕上がっています。

Glendalough Rose Gin(グレンダロッホ ローズジン)

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アイルランドの首都ダブリンから南にある地域「グレンダロッホ = 2つの湖の谷」で造られるジンで、この地域は歴史的に修道院があった場所で、かつての修道院と言えば蒸留酒が造られる場所でした。

このローズジンに使用されているのは3種類のバラの花びら。その花びらを蒸留した後に更にバラの花びらをインフューズして、フローラルでアロマティックな香りを存分に感じられる様に仕上げられています。

ちなみに「ローズジン」という名前には蒸留責任者のロウディー氏の想いが込められています。彼のお母さんの名前がローズさんであったこと。彼女が亡くなった年に最初のジンを造ったこと。ローズさんが自宅にローズガーデンを作る程バラを愛していたこと。

そして亡くなった彼女を偲ぶために、兄弟の結婚式のお祝いとして、ローズさんのローズガーデンで育てられたバラからローズジンを造り上げました。

素敵なストーリーを持つジンですね。

Lonewolf Cloudy Lemon Gin(ローンウルフ・クラウディーレモン・ジン)

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スコットランドに本拠地を置く、世界的に有名なクラフトビールのメーカー「BREWDOG = ブリュードッグ」。同社のジンブランド「ローンウルフジン」も世界的に愛好家が多いジンです。

アジアのボタニカルやハーブでスパイシーに設計されたオリジナルのローンウルフジンに、蒸留後にレモンの皮をインフューズして「クラウディー = 雲がかった」な黄色に仕立てられています。

アジアンエスニックの風味と柑橘の酸味が見事に組み合わさった、素晴らしいジンですね。

Greenhook Ginsmiths Beach Plum Gin Liqueur(グリーンフック ジンスミス ビーチプラム ジンリキュール)

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フレーバー・ジンリキュールも1銘柄ご紹介させてください。

ニューヨーク・ブルックリンに蒸留所を構える、ジンを専門に造る「グリーンフック・ジンスミス」。Ginsmith = ジン職人の名の通り、非常にクオリティーの高いジンを世に送り出しており、世界のお酒の品評会でも高い評価を受けています。日本でもとてもファンが多いジンですね。

このビーチプラムジンは、基本のドライジンを元にアメリカ東海岸で穫れる「すもも」の一種・ビーチプラムをインフューズしており、ジンと甘酸っぱさがのバランスが素晴らしいジンリキュールに仕上げられています。

完成したものは30度というアルコール度数なので、ジンの度数を40度以上と制定するアメリカにおいてはリキュールに分類されます。

参考文献:

Gin: The Manual | Broom, Dave | History
Gin: The Art and Craft of the Artisan Revival
Craft Gin Making | Hicks, Rachel, Parsons, Andrew | Spirits

参考サイト:

CRAFT GIN Club : Here’s everything you need to know about flavoured gin!
DRINKS OF TODAY : What Are The Main Differences Between Gin And Gin Liqueur?
LIQUOR.COM : The Best Flavored Gins to Drink
Goose Housekeeping : 18 best flavoured gins for 2023
国税庁:その他のお酒に関するもの
BEAFEATER : PINK STRAWBERRY GIN
TANQUERAY :  BLACKCURRANT ROYALE DISTILLED GIN
LOTTE :  CACAO GIN
GLENDALOUGH DISTILLERY US : ROSE GIN
Whisk-e : Lonewolf Cloudy Lemon Gin
SEEQUOR : GREENHOOK GINSMITHSBEACH PLUM GIN LIQUEUR